【トレンドはこうして作られる!】トレードに役立つバンドワゴン理論とは
こんにちは。あっきーです。
トレンドがどのように作られるか知りたいですか?
それを分かりやすく説明する理論が、バンドワゴン理論です。
「〇〇理論って、またむずかしそうだなぁ…」
安心してください。小学生でもわかる簡単な話です。
今日はfxトレードに役立つ、バンドワゴン理論について説明します。
【トレンドはこうして作られる!】トレードに役立つバンドワゴン理論とは
バンドワゴン理論とは
バンドワゴン理論とは、トレンド相場がどのように作られていくかを、バンドワゴン(楽隊車)の話を用いて説明した理論です。
大口トレーダーたちが、どのように相場を操り、利益を手にしているのかを分かりやすいたとえ話で説明しています。
この理論の中にトレードというゲームに関する真理が含まれていると言われています。
バンドワゴンのお話し
バンドワゴン(楽隊車)がスピーカーから心地よい音楽を流して進んでいます。
にぎやかで心地よい音楽が流れているバンドワゴンですが、楽しんで盛り上がっているのはごく少人数の人々です。
「想像するとちょっと胡散臭くて、気味悪いですよね…」
音楽は大きな音で鮮明に響き渡り、道にいる人々を少しずつ惹きつけていきます。
多くの人々は、この心地よい音楽に引き寄せられるように、パーティに飛び込んでいきます。
そんな中、初めからパーティに参加していた、ごく少人数の人々はバンドワゴンから離れていっています。
「これから楽しくなりそうなのになんでだろう??」
後からパーティに参加する人が増えるにつれて、バンドワゴンは一定の速度で進むのが難しくなってきます。
「そりぁ、たくさん人がいると進みにくいよね…」
バンドワゴンの速度はますます遅くなり、近くで見物していた人も簡単に参加することができるようになります。
パーティの人数はどんどん増えていき、人に囲まれたバンドワゴンは前に進めなくなっていきます。
やがて、バンドワゴンは完全に停止します。
止まるとさらに人に囲まれワイワイ大騒ぎが始まります。
「なんか、怪しい雰囲気出てきたんだけど…」
しかし、バンドワゴンの目的は前に進むことです。
前に進もうとするが進めないバンドワゴンが、動き出そうと暴走を始めます。
「ヤバい、ヤバい…」
バンドワゴンが突然バックして、数人をなぎ倒したのです。
楽しく流れていた音楽も止まります。
人々がおかしいなと思うのもつかの間、バンドワゴンは先ほどより乱暴にバックして、されに人々をなぎ倒し、振り払っていきます。
バンドワゴンは今までの動きからは想像できないようなスピードで、バックします。
全ての人々を振るい落とすと、バンドワゴンは速度を緩めていきます。
すると、新たな見物人がどこからともなく現れ、バンドワゴンに近づきます。
彼らは新しい顔ぶれではなく、バンドワゴンが荒れ狂う前に、静かにその場を離れていった人たちでした。
彼らはパーティの最初の頃に参加していただけではなく、そのパーティを始めた人だったのです。
「一番優しそうなあいつが犯人だったのか!ってパターンじゃん!」
周りに倒れている人々は驚きの声を上げています。
そんな言葉に耳を貸す様子もなく、ゲームの達人たちは再び仕事に取り掛かります。
どんな仕事かって?
『バンドワゴンのスピーカにスイッチを入れて、「楽しいパーティが始まるよ!」ってゆっくりバンドワゴンを動かす仕事だ!!』
記事を書いている僕も少し怖くなってきました…ぶるぶる
これがバンドワゴンのお話です。
これで今日の紙芝居はおしまいおしまい…
じゃないですね(笑)
では、この話をトレンド相場の動きに当てはめてみましょう
トレンド相場の動きに当てはめてみる
長い下降トレンドが勢いを弱めてきました。
大口トレーダーが相場に参加し始めています。
戻り高値を越えて、これから上昇トレンドが始まりそうな予感がします。
相場に明るい兆しが見えてきて、周りで様子を伺っていた小口トレーダーたちも少しずつ相場に参加してきはじめました。
相場は順調に上昇を続け、相場に参加する人々は日に日に増えていきます。
しかし、相場に当初から参加していた大口トレーダーは、いつの間にか利確を済ませて、相場からいなくなっています。
楽しい上昇トレンドが少しずつ勢いを弱めているように見えます。
しかし、相場に参加する人は増え続けます。
上昇トレンドがレンジ相場になっていくと、さらに相場に参加しやすく見えて、相場参加者はされに増えていきます。
買う人ばかりが増えていく相場は、バランスが取れなくなり、前に進めなくなります。
相場は進み続けることが必要なので、動き出そうと暴走を始めます。
トレンド転換の開始です。
相場は止まることを知らないように、下降し続けます。
相場に参加していた人々は、ロスカットの雨あられで、もう大変!!
やっと下降がおさまったころには、誰も相場に残っている人はいません。
すると、新たな相場参加者が、様子を伺いに来ました。
しかし、彼らは新たな顔ぶれではなく、相場が大暴落する前に、静かに利確していった大口トレーダーだったのです。
彼らは相場の最初に参加していただけではなく、そのトレンド相場を始めた人々だったのです。
こうやって物語として見ていれば、よくできた話だと思います。
いざ自分が相場に参加している一員だったら、ゾッとしますよね…
でも、これが現実なんだと思います。
バンドワゴン理論のまとめ
トレンド相場というものは、大口トレーダーが初動を作ります。それをみた小口トレーダーがどんどん参加してトレンドが形成されていくのだと教えてくれます。
小口トレーダーはどんなに頑張っても、大口トレーダーにはかないません。
大口トレーダーが作るトレンドの初動を、いかに早く発見して、その流れに乗るかが勝負です。
そのために、ダウ理論や水平線、チャートパターンから相場の方向性を読み取り、トレンドに乗る必要があります。
皆が見てトレンドとわかるような場面では、もう遅いということになります。
トレンドの初動をつかんで利益を伸ばす。
そんな理想のトレードをするためにも、頭の中に入れておきたい話でした。
一緒に頑張りましょう!
※この記事はこちらの本を参考に書きました。具体的な相場分析については書かれていませんが、トレードをやるうえで参考となる考え方が詰まっています。おすすめの1冊です。